渋谷鍼灸治療院が読売新聞で紹介されました

2006年11月12日  読売新聞肩の「荷」下りて壮快! 
元気を刺激 針治療

(2006年11月12日 読売新聞)

 生活もボランティアも元気に楽しみたいのに、肩や首筋がバリバリに凝っている。そんな50、60歳代の間で、心身ともにリフレッシュする手段として、針治療が重宝されている。(鈴木敦秋)

 東京都品川区の主婦平野淳子さん(68)は、一人三役をこなす毎日だ。夫(70)と二人暮しだが、家事や家業のビル管理に加え、9年前から、区内の精神障害者に住居や食事、コミュニケーションの場などを提供するボランティア活動を続けている。
 疲れがたまると、肩が鉄板のようになる。放置すれば、めまいも。2週に1度は通う渋谷区の「渋谷区鍼灸(しんきゅう)治療院」は、「命の洗濯の場所」になっている。
 院長の佐藤直史さん(43)は、まず、平野さんの天柱(てんちゅう)、肩井(けんせい)、膏肓(こうこう)のツボに針を刺し、コリを溶かすイメージで、鍼の先を上下させる。痛みはほとんどなく、平野さんは気持ちよさそうだ。
 佐藤さんに、針で肩こりが治療できる理由を尋ねてみた。「針を刺すことで体内にエンドルフィンなどの鎮痛物質が発生します。また、刺した部分に炎症を抑える白血球が増加して血行をよくします」。針を刺せば痛いし、傷もつく。この時の体の反応を利用しているのだという。
 ただ、肩こりの原因は複合的だ。佐藤さんは続いて、平野さんのすねに位置を移し、「足三里(あしさんり)」と「三陰交(さんいんこう)」を刺激。これによりホルモンバランスを整え、胃の運動を促して肩の張りをゆるみやすくする。
 一つひとつのツボにはいくつもの効用があり、それが作用しあって効果を発揮していく。つまり、肩こり専用のツボがあるのではなく、その人の体質や症状に合わせて複数のツボを刺激し、体全体のバランスを回復させながら、肩こりを解消させるという方法だ。
 針は長いもので66ミリ。太さは0.12から0.30ミリ。料金は4000円から1万円。神経痛、リウマチ、頸肩腕症候群、五十肩、腰痛症、頚椎捻挫後遺症の六つは、医師の同意書があれば保険が適用できるが、医師の治療と同時期には受けられない。

                    ◇

 約40分後、平野さんは来院時の疲れた顔がウソのように晴れやかになり、「さあ頑張ろう!」と帰っていった。
 さて、よい鍼灸院選びのポイントは何だろう。
 佐藤さんは、「鍼灸師に『消毒』と『講習』について尋ねてみてください」とアドバイスする。
 最近では使い捨ての針を使うことが多いが、消毒して使う場合は、高圧滅菌器で130度以上で滅菌する処置が求められる。
 また、佐藤さんが所属する日本鍼灸師会(東京都豊島区、会員6048人)など、講習や勉強会を行う団体に所属する鍼灸師は約2万人で、全体の7分の1ほどという。「質のバラツキがあるのは事実で、業界の課題です」と言う。

■ 平野さんの肩こりの<ツボ>の位置と主な効用
【天柱】てんちゅう…後頭部の髪の生え際 / 頭痛、寝違え、のどの腫れ
【肩井】けんせい…肩の上面の中央 / 肩や背中の腫れ、痛み
【膏肓】こうこう…肩甲骨の内側の中央 / 背中や胃の痛み、吐き気
【足三里】あしさんり…脛骨(けいこつ)の外側 / 胃痛、吐き気、強壮作用
【三陰交】さんいんこう…内くるぶしの約6センチ上 / 腹痛、むくみ

■ 針以外のツボの治療法
【円皮鍼】
えんぴしん ごく短い針をばんそうこうで固定する。皮膚の動きの激しいツボは除く
【指圧】
針やもぐさが手元にない場合
【お灸(きゅう)・温灸】
モグサで快い熱刺激を加える。接着剤で固定するものもある。
(日本鍼灸師会による)


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