東洋医学の根本は予防医学

 元来、鍼灸治療など東洋医学の基本的な考え方は、人間が持っている自然治癒力を呼び覚ますことで疾患を治療しようというもの。一方、西洋医学は疾患の物理的要因(細胞の障害)を突きとめ、その細胞を除去するというもの。この考え方はウイルスや病原菌の発見など現代治療を飛躍的に発展させることになった。

 しかし、同時に副作用など様々な問題も提起することとなったのである。それが欧米で予防医学を注目させる要因にもなったといえる。そして、その予防医学で重要なのが自然治癒力や免疫力を強めることであり、巡り巡って東洋医学に辿り着く。

 つまり、鍼灸治療などの東洋医学は投薬や切開などリスクを伴わない、最先端の予防医学的治療ということなのだ。 
 
生活習慣病予防に有効な食品 
 今、各方面で体に良いとされる食品の情報が氾濫していますが、ここでは生活習慣病の原因で最も危惧される中性脂肪、悪玉コレステロールについて有効な食品を挙げてみます。もちろん、それらを摂取しないのに越したことはないのですが、やむを得ず摂取してしまうことも多いはず。ご参考までに。 
 
中性脂肪・・・アジ、サバ、サンマなどの青魚類
 中性脂肪は血液中に含まれる脂質のひとつ。本来は筋肉や皮下に蓄積される貯蓄用エネルギーですがとりすぎて中性脂肪が血液中に多くなると血液を固まりやすくさせたり、動脈硬化の危険因子となります。
 また、肝臓にも蓄積され脂肪肝となり、やがて肝硬変に移行する危険もあります。
 青魚類にはEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)が含まれており、中性脂肪を下げる働きがあります。また、糖分やアルコールなどの高エネルギーなものは、中性脂肪になりやすく肥満の第一歩にもなりますのでご注意を。 
 
悪玉コレステロール・・・野菜類、果物類全般
 コレステロールも脂質のひとつ。生命活動にとってなくてはならないものでもあります。しかし、とりすぎると悪玉コレステロールが動脈壁などにたまり、血液循環を悪化させ、脳卒中や心筋梗塞、動脈硬化の原因にもなります。
 野菜や果物に含まれるBカロチン、ビタミンC、E、食物繊維は悪玉コレステロールを下げる働きがあります。青魚にも中性脂肪同様に効果があります。また、喫煙は大量にビタミンCを破壊しますのでくれぐれも控えめに。ちなみに、同じコレステロールでも善玉は、中性脂肪を下げる効果もあり、現代人には歓迎すべきコレステロールです。

 いずれにしても、自分の血液の状態を知るためにも血液検査をしてはいかがでしょうか?それも予防医学です


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